ニューヨーク出身のドン.マクリーンは、ロック創世記のスーパースター、バディ.ホリーをこよなく尊敬するフォーク系シンガーソングライターでした。そんなドン.マクリーンの名を世に知らしめたのが、本作のタイトルチューンである"アメリカン.パイ"です。
この"American Pie"は、1959年に起きたロックンロールの若きスター達、バディ.ホリー(享年22歳)リッチー.ヴァレンス(17歳)ビッグ.ボッパー(24歳)の3人を飛行機事故により一度に亡くすという悲劇、
俗に言う「ロックが死んだ日」のことを鮮烈に切々と綴った、8分を越える超大作ナンバーで、当時のシンガーソングライターの台頭によるブームに乗り一気に火が付き、1972年1/15より4週連続でビルボードシングルチャートで1位となる大ヒットを記録しました。
当時はまだ当然12インチシングルなどというモノはありませんでしたので、この曲はA面とB面に4分づつ分けて収録されました。(全然関係ありませんが、さだまさしの"親父のいちばん長い日"がこの手のストーリーソングモノでは初の12インチシングルになるのでしょうか?...)
なお、この世紀に残る名曲"アメリカン.パイ"は、あのマドンナがのちにカヴァーしてリバイバルヒットさせたのも、記憶に新しいところで憶えている方も多いでしょう。
ちなみにドン.マクリーンの本作からは、もう1曲"Vincent"が同年に最高位12位まで昇るスマッシュヒットとなりました。こっちの方が好きだという、マニアックなチャートファンも結構いたりする佳曲です。
〈アーティスト〉DON McLEAN / ドン.マクリーン
〈アルバム.タイトル〉AMERICAN PIE / アメリカン.パイ
〈リリース/レーベル〉1971/UNITED ARTISTS