元祖体育会系?アメリカンハードロックバンド、グランド・ファンク・レイルロードのシングルヒットナンバーで綴った、彼らにとって2作目となるベストアルバムです。
初期から中期にかけては、もっぱらライブに定評のある彼らでしたが、キャピトルレーベル在籍時の後期にあたる1972~1976年にかけては、ヘヴィーな中にもポップな要素が加わった事によって、次々とシングルヒットをチャートに送り込み、さらなる不動の人気と地位を確立。
"We're An American Band"~ トッド・ラングレンのプロデュースにより初の全米No.1ヒットとなった、言わずと知れた彼らの代表曲。自信に満ちたこのタイトルこそ、当時のGFRがどれだけモノ凄い勢いだったのかを、ズバリ表現していると言えましょう!
そしてもう一曲の全米No.1ヒット"The Loco-Motion"~「ロコモーション」は、ここ数年に渡りSoft BankのCM~SMAP編にて大量オンエア中の一曲。テレビをつけていれば必ず毎日耳にする、あのおなじみのナンバーです!
ちなみにこの「ロコモーション」のオリジナルは、キャロル・キング作曲によるガールズポップの名曲として、1962年リトル・エヴァの歌で全米1位を獲得、さらに1974年にグランド・ファンクの大ヒットを挟み、
その14年後の1988年にはイギリスのポップ女性シンガーカイリー・ミノーグにより、ユーロビート風ダンスチューンのカヴァーバージョンが、全米3位となるリバイバルヒットを記録。実に3度に渡ってビルボードチャートを駆け昇るという珍記録を達成しました。
このベストアルバムは、GFRというバンドのもうひとつの顔...ヒットメーカーとしての魅力を知る上で最適の一枚です。
私のベストトラックは、おおよそグランド・ファンクらしくはない新境地を切り開いたともとれる、スイート&メロウなアコースティックタッチの佳曲"Sally"、そして最高位5位となったメロディアスなハーモニーが気持ち良い"Bad Time"この辺りかな...。
【アーティスト】GRAND FUNK RAILROAD /グランド・ファンク・レイルロード
【アルバム.タイトル】GRAND FUNK HITS / グランド・ファンク・ヒッツ
【リリース/レーベル】1977 / CAPITOL