このバンド、超お気に入りで、メチャクチャ聴きまくりました!
80年代版FACES、アメリカ南部産ど田舎のAC/DC、など、なかなかユニークなニックネームが当時付けられていましたが、まったく小細工無し、直球一本勝負とも言える豪快なサウンドこそ、まさにコイツらの真骨頂!"ロックバンドの醍醐味!
根底にあるサザンロック本来の魅力に、80年代風BAD BOYロックンロールフレーバーが加味された、実に爽快なメジャーデビューアルバムです。
Dan Bairdのラフ&ルーズなVocalに絡む、Rick RichardsのねちっこいSlideGuitar、そして屋台骨を支えるRick PriceのBassとMauro Magellanのタイトなリズムセクション。そう、これぞシンプル.イズ.ベストのお手本です!
87年といえば、アメリカのヒットチャートはダンスポップ花盛りの時代でしたが、そんな中、なんとも時代錯誤感丸出しの"Keep Your Hands To Yourself"が、あれよあれよという間にチャートを駆け上がり、最高位2位を記録。(やっぱりアメリカは広くて、でかい!)
私は彼らの来日公演を87年と89年の2回観ることができました。特に89年の東京新宿厚生年金でのLIVEは、本当に印象に残るものとなりました。生涯でのBEST LIVEと言っても過言ではないでしょう。
しかも、座席は運良くなんと最前列のど真ん中!おまけにDanが投げたピックまでキャッチしてしまうわで、もうお祭り騒ぎでした~。
さらにこのLIVEの翌日は、昭和天皇の葬儀、「大喪の礼」が執り行なわれる日であって、まさに日本中が自粛ムード一色。なので、「もしかしたら今日のLIVE、中止じゃないの?」と思いつつ会場に着いてみると...
いやいや、そんな心配まったく御無用、ホールの外にはいつものロック馬鹿どもが、わんさか列をなしていて、あ~良かった、とりあえずめでたし、めでたし。
で、LIVE終了後は、新宿の知り合い行きつけの飲み屋で一晩明かし、翌朝、降りしきる霧雨の中、家路に着いたのでした。
その数時間後、大喪の礼の葬列が新宿御苑に向かうため、さっきまで我々が居た場所を通った事をテレビの中継で知ったのでした。
リリース 1987
レーベル ELEKTRA