リトル.スティーブン、本名スティーブ.ヴァンサント、またの名をマイアミ.スティーブンとも呼ばれている、御存知ブルース.スプリングスティーンの良きパートナーであり、バックバンド、ESTREET BANDのギタリスト。
ジャケットの風貌から察知して、ジャック.スパロウの友人のようにも見えますが、決してそうではありません。海賊ではなく列記としたミュージシャンです。(笑)
E STREET BANDと袂を分かち合い、脱退後DISCIPLES OF SOULなるバンドを結成従え、発表した2枚目となるアルバム。
とにかく全編「過激な政治的メッセージ」一色の内容で、収録されている曲名からも十分に予想がつくでしょう。"Voice Of America""Justice""Fear""I Am A Patriot"などなど...。
祖国アメリカの犯した過ちに対する怒りが一気に爆発したかのような辛辣なメッセージを、ロックのビートとリズムに乗せて、ストレートにぶち噛ました歌声は、まさに正義の鉄拳!
しかし、これだけシリアスでヘヴィーな曲のわりには、アレンジはいたってポップな味付けで、いかにも80年代らしいキーボード、シンセサイザーを多様した、きらびやかなサウンドといった印象を受けます。シングルカットされた"Out Of The Darkness"は、その典型ともいえる1曲です。
本作での「怒り」と「正義感」は、そのまま翌年のチャリティーシングル、"SUN CITY"へと受け継がれたのは、言うまでもありません。
リリース 1984
レーベル EMI AMERICA