まさに60年代後期を彷彿させる、サイケデリックなジャケットに包まれたブリティッシュロック史上最強のトリオ、クリームのセカンドアルバム。
オーソドックスなブルースに、サイケデリックロックのエッセンスを融合、直後にやって来るロック黄金期の方向性を提示する事となった、重要な一枚と言えるでしょう。
ジャック・ブルース(Bs,Vo)エリック・クラプトン(G,Vo)ジンジャー・ベイカー(Ds)のトリオから繰り出される超絶インプロビゼーションの応酬が、クリーム最大の魅力であり、聴きどころであるのですが、
この"カラフル・クリーム"に限っては至って各曲シンプルに、演奏タイムも短くまとまったものばかりで統一されており、プロデュースを手掛けたフェリックス・パパラルディの手腕が光る作風に仕上がっています。
クラプトンのファズを効かせた歪んだトーンのギターサウンドが、アルバム全体を通して鳴り響き、ぶっとい音でリードギターばりに素早くメロディーを奏でるジャック・ブルースのベースライン、
そして個性豊かなヴォーカル、さらにはズシーンとくるバスドラの低音域を強調したジンジャー・ベイカーの卓越したドラムテクニックがぶつかり合い、唯一無二のクリームサウンドを形成。
大ヒットシングルとなった名曲"Sunshine Of Your Love"を筆頭に、"Strange Brew""Tales Of Brave Ulysses""Swlabr"など、まさに時代の産物とも呼べる歴史的名演奏が詰まっています。
【アーティスト】 CREAM / クリーム
【アルバム.タイトル】 DISRAELI GEARS / カラフル・クリーム
【リリース/レーベル】 1967 / RSO