スーパーロックトリオ、ポリスのサードアルバム「ZENYATTA MONDATTA / ゼニヤッタ．モンダッタ」

トリオでの可能性を最大限まで引き出すことに成功した、ポリスのサードアルバムです。日本での人気を決定づけた１枚で、湯川れいこ氏作詞による日本語版"DeDo Do Do,De Da Da Da"もヒットを記録しました。（当時小学生までもが、おもしろがってこの曲を歌っていたくらいです！）

サウンド面においても、同じく本作からシングルヒットした"Don't Stand So Close To Me"（邦題；高校教師）に代表されるように、よりコマーシャルな楽曲が増えてきているのが特徴的ですが、

その反面、従来のパンク風レゲエビートサウンドに加え、ダブミュージックやフリージャズ的インプロヴィゼーションの要素を加味した、かなり時代を先どりした面も感じとれます。

初期のポリスのことをよく「わざとヘタに演奏している」と言う音楽評論家の人がおりましたが、確かに"ヘタウマ感"を出すことにより独特のサウンドを形成させていったのかもしれませんね。まぁ確信犯というか、全然かわいくない奴らです...。

いずれにせよ、スティングのハイトーンヴォーカルとシンプルなベース、エフェクターを強調したアンディ．サマーズのクールなギタープレイ、そして躍動感溢れるスチュワート．コープランドのシャープなドラミング、このトライアングルから生み出されたポリスサウンドは、永久に不滅です！

〈アーティスト〉THE POLICE / ポリス

〈アルバム．タイトル〉ZENYATTA MONDATTA / ゼニヤッタ．モンダッタ

〈リリース／レーベル〉１９８０ / A&M