今年のカントリーゴールドのトリを務めますのが、アーカンソー州出身の武骨な南部男、BUDDY JEWELL(バディ.ジュエル)です。
2003年のデビュー以来、ストレートカントリーとポップカントリーの中間をゆく作品をコンスタントにリリースし、安定した活躍を見せる男性カントリーシンガーですが、ここはやっぱり鮮烈な印象を与えたデビュー盤について触れたいと思います。
本作の目玉は、なんと言っても大ヒットした南部色丸出しの"Sweet SouthernComfort"この1曲に尽きます! フィドル、バンジョー、ハーモニカの3点セットによる哀愁味たっぷりの南部讃歌といった趣きの超名曲です。私、この手の涙腺ウルウルソングに弱いんですよ...!
また同じくシングルヒットを記録した"Help Pour Out The Rain"、女性シンガーBonnie Owensとのデュエットによるマール.ハガードのクラシックスタンダード"Today I Started Loving You Again"
何となくトビー.キースっぽい感じが漂うアルバムのオープニングを飾るノリノリのカントリーナンバー、"I Wanna Thank Everyone"そして美しいラブバラード"Why We Said Goodbye"など聴きどころ満載!
バックを固めるスタジオミュージシャンも、Brent Mason(G),Stuart Duncan
(Fiddle,Mandolin),Paul Franklin(Stl-G,Dobro-G)などナッシュビルの一流アーティストが脇を固め、さらにはClint Blackもバックヴォーカルにハーモニカ、ベースと数曲で強力にサポート、これだけの要素が揃えば絶対に悪いわけがありません。
もう既に今から、夕闇近づく阿蘇に響きわたるBUDDY JEWELLの歌声を思い浮かべてしまうと、一気に気持ちはアスペクタに飛んでしまい、いてもたってもいられません!
♪早~く、来い、来い、カントリーゴールド~♪
〈アーティスト〉BUDDY JEWELL / バディ.ジュエル
〈アルバム.タイトル〉BUDDY JEWELL
〈リリース/レビュー〉2003/COLUMBIA