伝説のカントリーグループ、カーター.ファミリーの血筋を引き継ぎ、またニック.ロウの元奥さんとしても知られるカーレーン.カーターが1993年に放った超ヒット作。
当時、公私共に良きパートナーであったトム.ぺティ&ハートブレイカーズのベーシスト、ハウィ.エプスタインをプロデューサーに迎え、さらにはハートブレイカーズの面々、ギター陣にはJohn Jorgenson、Albert Lee、David Lindley、ウッドベースプレイヤーでブルーグラス界の至宝Roy Haskey Jr.ら、名だたる腕利きミュージシャン達が顔を揃え好演。
元気溌剌ノリノリのロッキンカントリーから、思わずホロリときてしまうほどに切ないスローバラード、ブルーグラスタッチに迫るトラディショナル風ナンバーまで...、実にバラエティー豊かな内容。全14曲まったく捨て曲無し!聴き手を飽きさせずにグイグイと引き寄せてくれる大推薦の1枚です!
中でもマイベストトラックは、郷愁感いっぱいのアレンジをバックに歌う"Nowhere Train"...もう涙ちょちょぎれモノ、必殺の名曲です! コレは単なる持論なのですが、"Train""Highway"という単語が曲名に付いているカントリーソングには、かなりの確率で名曲が多いと言えます。
他にもNRBQとの共演曲で、ブラスセクションが楽しく盛り上げまくるパーティーロックナンバー、"I Love You 'Cause I Want To"も大プッシュの1曲!
決して買って損はさせません!これからカントリーを聴いてみようと思っているビギナーに是非とも聴いて頂きたいアルバムです。
Tom Petty&Heartbreakersに加入直後から、凄い才能の持ち主かもしれないと言われ続けたHowie Epsteinのセンスが一気に開花し、ロックとカントリーミュージックの橋渡しに見事貢献した作品であるとも言えるでしょう。
2003年、オーバードラッグにより47歳の若さでこの世を去った彼の死がつくづく悔やまれます...。
【アーティスト】 CARLENE CARTER /カーレン.カーター
【アルバム.タイトル】 Little Love Letters
【リリース/レーベル】1993 / Giant Records.