南アフリカ共和国アパルトヘイト政策に反対するミュージシャンが立ち上がった! 熱きメッセージソング、SUN CITY!
ついにサッカー.ワールドカップ南アフリカ大会が開幕しました!南アフリカと聞くと、私はどうしてもこの曲を思い浮かべてしまいます。
当時の南アフリカでは、アパルトヘイトと呼ばれる白人至上主義の人種隔離政策が行なわれていて、世界中から批難を浴びていましたが、その非人道的政策の撤廃を求めて、このチャリティーシングルは生れました。
85年といえば、あの"USA for AFRICA"の「We Are The World」が大ヒットをした年で、その前年には"Band Aid"の「Do They Know It's Christmas」も話題を呼んだ、一種のチャリティーレコードブームのような風潮があったわけですが、
この"Sun City"は、ブルース.スプリングスティーンのバックバンドでおなじみのE Street Bandのギタリストで、ボスの片腕的存在と呼ばれていたLittleStevenの提唱により、ロック、ブラック、ジャズなどのあらゆるジャンルのスーパースター達が集結しレコーディングされました。
主な参加アーティストは、BONO.HALL&OATES.BRUCE SPRINGSTEEN.RUN-DMCLOU REED.JACKSON BROWNE.BOB GELDOF.BOB DYLAN.PETE TOWNSHEND.PETER GABRIEL.PAT BENATAR.BONNIE RAITT.CLARENCE CLEMONS.PETER WOLF.RON CARTER.RINGO STARR.BOBBY WOMACK.JIMMY CLIFF.MILES DAVIS etc...
御覧のように、かなり硬派なメンツがずらりと顔を揃えています。
しかし、熱いメッセージを込めた入魂の1曲であったわりには、内容があまりにリベラル的であったがゆえにラジオでのオンエアーが伸びず、ビルボード最高位38位という、中ヒット止まりの結果に終わってしまいました。
ちなみにSUN CITYとは、当時南アフリカの黒人居住区にあった白人向けの娯楽施設の名前で、コンサートホールなども備えており、この曲のサビのフレーズである、♪I Ain't Gonna Play Sun City ♪とは、ズバリ「こんなサンシティなんかでプレイしないぞ~!」と歌っているのです。
リリース 1985
レーベル MANHATTAN