中秋の名月は過ぎてしまいましたが、秋の夜長に月でも眺めながら聴きたい曲ナンバーワンが、この"ムーンライト.シャドー"です。(えっ、別にそうは思わない?...それはどーも、こじつけがましくて失礼しましたっ!)
マイク.オールドフィールドといえば、ケヴィン.エアーズ & ザ.ホール.ワールドでの活動を経て、あのヴァージンレコードの第一号アーティストとして「チューブラー.ベルズ」や「オマドーン」などの超大作を次々と発表し、プログレッシヴロックシーンの天才児、音の錬金術師などとも称され名声を残してきたのですが...
80年代に入ると次第に小品楽曲も手掛けるようになり始めました。その代表的ナンバーが、この"Moonlight Shadow"です。1983年発表のアルバム、「Crises」からのシングルカット曲で、同年英国では最高位4位を記録しました。なお、中森明菜の同名曲とはまったく関係ありません(笑)
私が持っているのはイギリス盤の12インチシングル(extended version)なのですが、こちらはサイモン.フィリップスのドラミングと、マイクのカッティングギターの音色がよりタイトに強調された、ダイナミックなアレンジとなっているように感じます。
いずれにせよ、この曲の最大の聴きどころは、透明感溢れるマギー.ライリーの澄みきったヴォーカルに、ため息がでるほどに美しいメロディー、そして完璧なアレンジワークによる、奇跡の融合によって生れた代物であることは間違いありません。
〈アーティスト〉MIKE OLDFIELD / マイク.オールドフィールド
〈タイトル/曲名〉MOONLIGHT SHADOW / ムーンライト.シャドー(12inch Single ~extended version)
〈リリース/レーベル〉1983/ VIRGIN