サッカーワールドカップ、南アフリカ大会は、優勝候補と呼ばれたスペインの見事初優勝で幕を閉じましたが、スペインといえば、やっぱりフラメンコ!
ということで、世界的に大ヒットを記録したオットマ-.リ-バートの出世作、「ヌーボー.フラメンコ」を紹介致します。
フラメンコギターと言っても、決してディープでコアな内容のものではなく、
あくまで伝統的フラメンコギターのルーツを踏襲しつつも、彼が世界中を旅して吸収した、ありとあらゆる地域の伝統音楽をミックスし、
ニューエイジ的アプローチでイージーリスニング風にまとめあげた、とてもライト感覚で聴くことができるスタイルのサウンドに仕上がっています。
オットマ-自身「自分の中にはジプシーの血が騒いでいる」と発言している点からも、ジプシーギターの真髄を充分に感じとることが出来ます。
また、元々はクラシックギターを基礎から学ぶことにより身につけた華麗で繊細なテクニックが、より一層、美しいギタープレイを魅力的なサウンドへと進化させる源になっています。
ちなみにオットマ-は、父は中国人、母はハンガリー人のドイツ生れで、何と生っ粋のスペイン人かと思いきや...決してそうではなかったのです。なるほど、この無国籍サウンドは、彼の生い立ちや背景、環境から生れたのだと解釈すると納得がいきました。
とりあえず私の能書きはさておき...、まずは1曲目の「バルセロナ.ナイツ」を雑念を払い、無心状態にして聴いてみて下さい!
魂を解放させ、フラメンコギターの奏でる"夢幻のアコースティック空間"に身をゆだねてみるのも、いいですよ!
アーティスト OTTMAR LIEBERT / オットマ-.リ-バ-ト
アルバムタイトル Nouveau Flamenco / ヌーボー.フラメンコ
リリース 1990
レーベル HIGHER OCTAVE