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赤ちゃんのアトピー・症状と対策

アトピー性皮膚炎の発症は、赤ちゃんの時の乳児期から幼少期に起こる場合がほとんどです。症状としては、慢性的なかゆみを伴いながら不治のまま経過していき、やがて乳児期→小児期→思春期→成人期と成長するにつれ、その間も様々な特有の症状と向き合いながら、段々と病状が回復していく、というのが一般的です。


初め、赤ちゃんの時に起きる、アトピー性皮膚炎かな?と思われる症状には以下のようなことがあります。赤い湿疹のようなものが、よだれあと、こぼしたミルクなどに付着してできる。あるいは、黄色いカサブタのようなものが頭にでき、ジュクジュクと湿った発疹のようなものができるなど、顔、頭付近に多くの症状があらわれ出します。


もしこれらの症状が、長期間に渡り治らぬままに続くようなら、その赤ちゃんはアトピー性皮膚炎の患者である可能性が高いといえます。しかし、このような症状はごく一般的に多くの赤ちゃんが乳児期に体験することなので、生後1年を目安に症状が改善していれば、その赤ちゃんはアトピー体質ではない、と言えるでしょう。


赤ちゃんが乳児期に起こすアレルギーの代表が食物アレルギーです。赤ちゃんの場合、まだ腸管、消化機能が未発達なため、食物から得たタンパク質をアミノ酸レベルまで分解できず、そのまま高分子の状態で、体に吸収してしまいます。


その結果、高分子状態のタンパク質を、体は侵入してきたウイルス、細菌などと誤認してしまい、まったく無害であるタンパク質に対して撃退反応を起こし、様々な化学物質を体内に放出します。
食物アレルギーとは、このようなメカニズムが原因で、かゆみ、炎症といったアレルギー症状を引き起こしてしまうのです。


食物アレルギーには、アレルゲン摂取から数分で発症する即時型の「アナフィラキシー.ショック」と呼ばれるショック状態にまで陥るものもあれば、長時間経過後ゆるやかに発症する遅延型等、様々で、かゆみや湿疹、じんましんなどの症状が皮膚に起こります。


気付くことが大変難しい食物アレルギーの症状ですが、このような発症の仕方、タイミングなどを、予測、把握し、赤ちゃんの健康を守るためには、「アレルギー日記」や「食材日誌」を記録するなどして、絶えず繰り返す慢性病に対しての心構えが必要であると言えるでしょう。