「お葬式の雑学」は、葬儀相談員として活動する市川愛さんが書いたお葬式のマナー、雑学に関する情報を集めた本です。
お葬式は、地域や土地によって独特のしきたりや風習があり、知らない人にとってはびっくりするようなこともあります。
例えば、火葬にするタイミングも地域によって違うらしく、私の住んでいる地域では、お葬式が終わってから火葬にする「後火葬」です。「後火葬」では、お葬式に参列した人たちが、故人の顔を見てお別れをした後で火葬にしますが、全体のうち4割程度はお葬式の前に火葬をしてしまう「前火葬」なのだそうです。
「前火葬」が当たり前だと思っている人が、「後火葬」のお葬式に出席すると、棺の中に故人がいるので、びっくりするそうです。
また、日本はすべて火葬にすると思っていましたが、一部の地域では、今でも土葬にしているのだそうです。日本の法律では土葬は禁止されておらず、各自治体レベルで土葬を禁止する法律を制定しているようです。
この他にも、お香典に領収書を発行したり、一般人の訃報を新聞に掲載する地域、棺をぐるぐる回す地域、参列者が頭に白い三角の布を巻く地域など各地の様々な風習を紹介しています。