「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」は、公認会計士、税理士の資格を持ち、経営コンサルティングや講演活動を行っている林あつむさんが書いた管理会計の入門書です。
管理会計というと難しい専門用語が並びとっつきにくいという印象がありますが、この本はマンガなので気楽に読むことができます。
内容は、急逝した父親の経営するアパレル会社を引き継ぐことになった娘「由紀」が管理会計のスペシャリスト「安曇」の指導を受けながら赤字の会社を立て直していく物語です。
毎回、食事をしながら管理会計の基本をレクチャーしていきます。お寿司屋では、大トロとコハダを例にして資金の回転を説明、餃子屋では餃子屋とフレンチレストランを題材にした限界利益と固定費を、お蕎麦屋では原価について解説をしています。
身近にあるお店を使い、わかりやすく説明しているので、会計の専門用語が苦手な私でも最後まで読むことができました。
私も含めて、日本人はマンガ好きが多いので、難しい専門用語がでてくる分野の勉強をするときには、このようなマンガから入ることをオススメします。
何事も始めが肝心!最初の一冊で専門用語がずらっと並んだ教科書のような本を読んでしまうとやる気が失せてしまいます。
気楽に読めるマンガから入り、少しずつレベルアップしていくことで、途中で挫折することなく知識を積み重ねていくことができます。
管理会計に興味のある方は入門書として、難しすぎて挫折した人はもう一度勉強を再開するためのとっかかりとしてこの本を読んでみてはいかがでしょうか?