ドイツの児童文学作家、ミヒャエル・エンデの作品に「自由の牢獄」という物語があります。主人公の男は、ある部屋に連れていかれて、「どこから出るのもお前の自由だ」と言われました。
部屋には無数の扉がありましたが、それぞれの扉の向こうがどのようになっているのか、どこにも書いてありませんでした。
男は、どの扉をあけようか必死に考えましたが、結局はどの扉も選ぶことができず、その部屋のなかで人生を終えてしまいました。
扉の向こうに何か悪いことが待っているかもしれないと考えると、怖くて進めなかったのです。このように選択肢が多すぎると、人はどうしても迷ってしまうのものです。その心には、「失敗したくない」という気持ちが隠されています。
その気持ちが強すぎると、結局はどの選択肢も選べず、とりあえず「危険ではないから」と現状にとどまろうとします。それでは新しい世界を切りひらくことはできません。
一方、成功する人たちは、どんどん目の前にある扉をあけていきます。「失敗したら、もとの場所に引き返せば良い」「自分に合わなかったら、やめれば良い」彼らはそうやって気軽に道を選んでいるのです。
あなたの目の前にも、きっとたくさんの扉が用意されていることでしょう。「どれにしよう?」と迷っているなら、まずは目の前にある扉をあけてみましょう。そして、自分が楽しいと思えば進めば良いし、そうでなければ引き返せば良い。
そうやってたくさんの扉をひらくうち、あなたにあった道がみつかるはずです。夢の入り口には番人がいます。番人は、「夢をかなえたい」とやってくるたくさんの人のなかから、願いをかなえるのにふさわしい人にだけ、許可証を渡します。
会社で高く評価されたいという願いがあるとします。それがかなえられる人は、実際に行動をして、「自分ならできる」と強く信じている人です。一方で、会社で評価されたいと思っていても、努力しなかったり、途中で小さな失敗をしてあきらめてしまうような人には、許可証が渡されることはありません。
ただし、夢の入り口にいる番人は、どんな人であっても門前払いをすることはありません。信じられないかもしれませんが、あなたがひとつの夢を胸に抱いたとき、すでに、あなたの名前の入った許可証は用意されています。
夢の番人は、あなたに1日も早く許可証を手渡したいと望んでいて、その日が来るのを心待ちにしているのです。それを受取るための準備をするかしないか、それは、あなたが決めることです・・・ここから先は「願いをかなえる100のルール」をお読みください。
おすすめ度☆☆☆☆
自分を変えたい!今の環境を変えたい!と思っても、実際に行動に移すには大きな壁があります。変えるには相当な努力が必要になりますし、必ずしもその努力が報われるとは限りません。
現在よりももっと悪くなることだってあり得るのです。それなら、「今のままでもいいか!」と現状維持の思考が頭をよぎります。
それでも、現状に何らかの不満や、将来への不安があるなら、やはり勇気を出して一歩を踏み出すべきだと思います。
現状維持の思考になってしまうと。そこから先の成長はなくなります。一歩を踏み出し行動に移せば、自分も周りも少しずつ変わっていきます。変わっていく過程を楽しむことができるようになれば、ゴールまでの距離はそう遠くないのです。
この「願いをかなえる100のルール」には、くじけそうになったあなたの背中を押してくれるたくさんのメッセージが収められています。自分を変えたい!と思っている方は読んでみてはいかがでしょうか。
強い願望を持つ
自分の可能性を信じる
飛び込む勇気をもつ
自分の成長を楽しむ
自分のことをねぎらう
ひとりで悩みを背負いこまない
スキップして進みたくなるような目標を立てる
自分から心をひらく
他人の評価で人を判断しない
いま目の前にいる人との関係を大切にする
ありがとうと言う
マイナスの言葉を使ったら、すぐに取り消す
現状維持を打破したい!
自分を変えたい!
周りの人との関係を良くしたい
前向きな思考になりたい
夢や目標をかなえたい
書籍タイトル:願いをかなえる100のルール
定価:1,300円