玉ねぎには、イオウ化合物が多く含まれています。イオウ化合物には、さまざまな種類があります。玉ねぎに含まれているイオウ化合物は、おもにアリシンとアイリンです。
玉ねぎを切ると、鼻にツーンとくるとともに、涙が出てきます。ツーンとくる臭いと涙がでるほどに目を刺激する作用は、イソアイリンによるものです。イオウ化合物には、次のような作用があります。このイオウ化合物の作用がさまざまな健康効果をもたらします。
・血液をサラサラにして、かたまりにくくする
・赤血球の連銭形成をさせない
・血液中の脂質を減らす
ビタミンB1の吸収を助けるという作用は、疲労回復効果や美肌効果をもたらすとともに、不眠にも効き目があり、イライラしにくくなるということにもつながります。そして、それはカルシウムの吸収を助ける作用にも連なり、骨粗しょう症対策にもなります。
イオウ化合物には、強い殺菌力があり、活性酸素を除去する抗酸化作用もあります。ハンバーグなどによく玉ねぎが付いてくるのは、玉ねぎの殺菌力を期待しているためでもあります。
ネギが薬味として、よく使われるのも、ネギに含まれるイオウ化合物の殺菌力を期待してのことです。玉ねぎに多く含まれるグルタチオンには、驚異的な抗酸化作用があり、シワやたるみなどの肌の老化を防いでくれます。
玉ねぎには、カリウムとナトリウムの両方が含まれていますが、その比率は75対1で、圧倒的にカリウムのほうが多いのです。
カリウムはナトリウムとバランスをとって細胞を正常な状態に保っています。カリウムが不足すると、細胞から水分が流れ出し、血液量が増加します。血液が増加すると、心臓はその増加した血液をからだの隅々まで送り出そうと、拍動の力を増します。これが続くと、高血圧になってしまいます。
玉ねぎに含まれているオリゴ糖は、腸に働きかけて乳酸菌の材料になります。乳酸菌が増えて、その働きが活発になると、腸がいきいきしてきて、排泄がスムーズになり、便秘などへの効果が期待できます・・・ここから先は「Dr周東のたまねぎジャム健康法」をお読みください。
おすすめ度☆☆☆☆
「一日に一個のりんごは医者を遠ざける」というのことわざを聞いたことがあると思います。これはイギリスのことわざのようですが、同じイギリスに「一日に一個の玉ねぎが医者を遠ざける」というのもあるらしいのです。玉ねぎはりんごと同じように健康に良い食材としてイギリスで認知されているのでしょう。
日本でも「血液がサラサラになる」という玉ねぎの効果はよく知られています。高血圧、高脂血症の患者さんは、玉ねぎを積極的に摂取すると症状が改善するそうです。
でも、玉ねぎを毎日摂取するのは大変!調理が面倒!そんな方のために、この「Dr周東のたまねぎジャム健康法」では玉ねぎジャム、玉ねぎ氷のつくり方を掲載しています。玉ねぎジャムを使ったレシピも紹介されているので、毎日の食事に玉ねぎを摂り入れたい方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
玉ねぎの薬効が、科学的に明らかにされた
日本人は野菜の摂取量は減り続け、米国人の野菜の摂取量は増えている
玉ねぎパワーの秘密
玉ねぎジャムの強力パワーを食べ合わせでアップ
玉ねぎパワーで毎日すっきり快腸!
玉ねぎジャムで子どもたちの健康強化を
玉ねぎの効果が知りたい
玉ねぎの栄養が知りたい
玉ねぎジャムを作りたい
玉ねぎ氷を作りたい
高血圧、高脂血症、糖尿病の症状を改善したい
玉ねぎを使ったレシピが知りたい
書籍タイトル:Dr周東のたまねぎジャム健康法
定価:1,200円