便秘解消に効果のあるツボ療法
便秘に苦しんでいる人は、男性よりも女性に多いようです。一般的な解消法としては、市販の薬を飲んだり、病院での治療を受けたりするという方法があります。しかし、なかには下痢や腹痛を伴うなど、これらの治療法が合わない人もいます。
また、食生活で改善するならば、ヨーグルトや食物繊維の摂取がよいとされ、運動ならばストレッチが適しています。以上の方法は、一般的な便秘解消の方法ですが、ほかにはツボ療法も行われています。
ツボ療法で効果的なのは、天枢(てんすう)や大巨(だいこ)、便秘点、大腸愈(だいちょうゆ)などです。これらのツボは、すぐに効き目が実感できるものではありませんが、長期的に続けることで少しずつ改善していくはずです。
また、便秘のツボは、必ずしも腹部に位置するわけではありません。足三里(あしのさんり)は、胃腸機能を向上させるのに有効だと言われ、膝の皿から指で測って4本分ほど下(すねの外)に位置しています。
このとき、三陰交(さんいんこう)も同時にマッサージすると効果的だと言われています。三陰交は、くるぶしから指で4本ほど上に位置しており、ちょうど骨がへこんだところにあります。三種類の気(脾臓・肝臓・腎臓)が交差すると言われており、便秘、生理痛、更年期障害など、女性のさまざまな悩みを解消するためにも役立ちます。
手にあるツボでは、合谷(ごうこく)が有効だとされ、親指と人差し指の根元に位置しています。また、「便秘の名穴」と言われる「支溝(しこう)」も有効で、場所は手首から指で4本ほど上(手の甲の中心)に位置しています。