便秘解消におなかのツボ 天枢・大横・大巨
便秘に効くツボはおへそに集中しており、ここを指圧したりマッサージしたりすると非常に効果的です。なかでも代表的なのは「天枢(てんすう)」です。天枢の位置は、へその両側にあり、へその中心から指で3本分くらいのところにあります。
ここを刺激すると、胃腸の機能を正常化してくれるため、胃腸由来の便秘に有効だと言われています。さらに外に向かって指3本分ほど移動すると、今度は「大横(だいおう)」が位置しています。
効果は天枢と似ていますが、特に大腸の機能を正常化させる役割があります。天枢から指3本ほど下へ移動すると、今度は慢性の便秘に有効な「大巨(だいこ)」があります。へそから上部へ指4本ほど移動すると、「中かん」というツボがあります。中かんを刺激すると、消化系をサポートするため便通がよくなります。
へそから指2本ほど下へいくと、冷え性由来の便秘に有効な「気海(きかい)」があります。そして、さらに気海から指2本ほど下へいくと、腸をサポートする関元(かんげん)というツボがあります。関元は腹部にあるので、指圧やマッサージをするときは、仰向け状態になるのがベストです。
便秘の主な要因は、疲労やストレスの蓄積が大きいですが、冷え性なども関係しており、血行を促進するという意味でも、指圧やマッサージ、そして蒸しタオルを利用した温熱療法などは有効です。また、おへそのツボ療法の前には、お腹のマッサージを行っておくと、効果が倍増すると言われています。