共依存症とはどんな病気ですか?
共依存症は、自分一人では生きていけない人がかかる病気です。共依存とは、誰かに必要としてもらうことで自分の存在意義を感じられるという精神状態のことをいいます。ある共依存症を患っている人の家族の話を例に挙げます。
共依存症の人は、家族にお酒を求められることが嬉しくて、その家族にどんどんアルコールを飲ませていたそうです。家族からお酒を求められ、それに応えることが自分の存在意義となっていたのでしょう。
しかし、その家族はアルコール中毒患者になってしまったため、専門機関に入院しすぐにお酒を止めることができたそうです。アルコール中毒を克服できたのは、共依存症の家族と離れられたからなのです。
他にも、仕事をしない夫や息子にお金を与えることで喜びを感じるような人もいます。これらの2つの例のように、同じような症状を患っていると感じる場合は、周りの人と一緒に症状を改善していくことが大事です。
共依存は一人での解決が困難です。しかし、分かってはいるものの、どうやって周りに助けを求めてよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。また、自分の行動に問題があると理解していても、なかなか抑えられないこともあるかもしれません。
このようなときは、一人で悩まないことが大切です。悩みすぎてしまうと、症状悪化やうつ病を招いてしまう恐れがあります。一人で解決しようと思わずに、カウンセラーや専門家の力を借りるようにしてください。