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めまいを克服、まずは食事の改善から 始めよう

めまいになりやすい病気のひとつとして、血管が硬直し血流障害を引き起こす「動脈硬化」が第一に上げられます。動脈硬化が起きると、平衡感覚をつかさどる内耳の器官に血行障害が生じて、めまいが頻繁に起こるようになり、症状も増々重くなってしまいます。


まさに、めまいは動脈硬化の進行を知らせる危険信号と言えるかもしれません。このような事態にならないためにも、まず実行に移さなければならないのが、生活習慣の見直しであり、中でも特に注意しなければならないのが、食事面での改善です。


めまいを克服するための「食事の改善」、その原因となる動脈硬化の防止、特にめまいが起こりやすい高齢者の方々は以下の項目に注意して、毎日の食生活を送る上で実行してみてください。


1、消費エネルギーと摂取エネルギーのバランスを考え、食べすぎないようにする。食べすぎによる脂肪の蓄積は肥満につながり、もっとも動脈硬化の引き金となりえます。

2、脂肪分の多い肉中心の食生活をなるべく避け、DHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含む魚中心の献立、とくに青魚をたくさん食べるように心掛けましょう。

3、食物繊維が豊富な野菜.くだものをたくさん食べて、便通が良くなるよう日頃から注意する。便秘が慢性化して日々続くことも、めまいを起こす原因のひとつと言われています。

4、塩分が多い味の濃い料理は、高血圧の原因となるのでなるべく避ける ようにする。また、激辛の香辛料.調味料なども、なるべく控えた方が良いでしょう。

5、食後のコーヒーなど、カフェイン類もほどほどにしましょう。


また、飲酒も小脳などの機能を低下させる要因となるので、めまいの症状がひどいときは我慢するようにしてください。


加えて食事以外では、煙草の喫煙も内耳の器官や脳への酸素供給においてもっとも悪影響を及しますので、めまいが多く起きる方は絶対に厳禁です。


その他、「メニエール病」と呼ばれる、めまいとともに耳鳴りや難聴を突発的に起こす持病をもつ患者さんの中には、ある特定の食べ物に含まれる成分を摂取したことにより、アレルギー反応にも似た発作を起こすケースもあるようです。


いずれにせよ、めまいを克服するための第一歩は、"栄養バランスの良い食事を一日三食きちんととる"という、簡単な食生活の見直しから始めることがもっとも大事なのです。