福岡のお土産として有名な「名菓ひよ子」をご存知でしょうか?ひよこの形をした可愛らしい饅頭で、実は福岡生まれのお菓子です。東京土産の定番とも言われますが、今回はその発祥地・福岡限定の「桜ひよ子」と「桜やきもち」を実際に購入してみました。春だけの特別なひよこ饅頭の魅力や、ひよ子の歴史、買える場所や値段など、詳しくご紹介していきます。
- 福岡限定の「桜ひよ子」とは
- 春にしか味わえない「桜ひよ子」
- 春の味「ひよ子の桜やきもち」
- 店舗限定・季節限定商品
- ひよ子とは?
- 名菓ひよ子(ひよ子本舗吉野堂)の歴史
- ひよこの形をしたまんじゅうの特徴
- 製造方法とこだわり
- ひよこ饅頭を買える場所は
- 福岡本店
- 博多の店舗一覧
- 東京ひよ子について
- 全国の店舗
- オンラインでの購入方法
- ひよこ饅頭の値段
- ひよ子饅頭の価格帯
- 人気の菓子を紹介!
- 口コミ・評判
- お土産や贈り物に最適!
福岡限定の「桜ひよ子」とは
春にしか味わえない「桜ひよ子」

福岡限定で販売される「桜ひよ子」は、その名の通り桜風味のひよこ饅頭です。
桜色のパッケージとかわいいイラストが特徴!春を感じさせるデザインになっています。

こちらの「桜ひよ子」は昨年(2024年)に購入しました。サイエンスチャンネルの動画で、ひよ子饅頭ができるまでの工程(まんじゅうができるまで)を見たところ、無性に食べたくなりネットで検索した結果、通販の「ひよ子オンラインショップ」でも販売されていたので、すぐに注文しました!
王道の「名菓ひよ子」とどちらにしようか迷ったのですが、期間限定や季節限定にはつい惹かれてしまうので、「桜ひよ子」を選びました。

ひよ子の愛らしい形はそのままに、生地や餡(あん)に桜の風味をたっぷりと取り入れているのが特徴。選び抜いた白いんげん豆で作った餡に刻んだ国産桜葉と練乳を加え、口どけの良い桜餡に仕上げています。
しっとりミルク風味の生地でその桜餡を包み、和三盆糖で上品な甘さをプラス。ひと口頬張れば、ほんのりと桜の香りが広がり春の訪れを感じられるお饅頭です。
販売時期は毎年春の限られた期間のみ(例年2月中旬~4月上旬頃)で、この季節にしか味わえない特別なひよ子と言えるでしょう。
春の味「ひよ子の桜やきもち」

「桜ひよ子」と並んで春に登場する人気商品、「ひよ子の桜やきもち」です。昨年に続き、今年も購入しました。
パッケージには、頬を赤らめたひよ子と桜のイラストが描かれており、見た目も春らしいデザインになっています。

私が購入したのは「ひよ子の桜やきもち」8個入り(1,250円・税抜)で、5個入り(761円・税抜)もあります。
餅生地で餡を包んだ焼き菓子タイプの和菓子。吉野堂特製の白餡「白雪餡」に刻んだ桜葉を練り込み、桜風味の餡に仕上げています。

もちもちとした食感のお餅に国産の桜葉が散りばめられ、優しい桜の香りが楽しめる春限定の焼き餅です。
塩漬けの桜葉が入っていることで、ほんのりとした塩味が加わり、より美味しさが引き立ちます。つい手が伸びてしまうほど美味しいので、二人で楽しむなら8個入りがおすすめです。
「桜ひよ子」とあわせて、春の手土産として喜ばれること間違いなしの一品です。
店舗限定・季節限定商品
「桜ひよ子」と「桜やきもち」は、ともに福岡県内の店舗限定・季節限定の商品です。福岡のひよ子本舗各店と一部取扱店、および公式オンラインショップで春季のみ販売され、数量限定のため売り切れ次第終了となります。
遠方の方でも公式通販を<利用すれば購入可能ですが、販売期間外は入手できないので注意しましょう。
なお、ひよ子本舗吉野堂では季節ごとに異なる味の「季(とき)ひよ子」シリーズを展開しており、「桜ひよ子」はその春バージョンにあたります。
夏は抹茶餡の「茶ひよ子」、秋は栗や芋のひよ子、冬はあまおう苺のひよ子と、四季折々の限定ひよ子が登場します。どれも限られた時期・地域でしか買えないレアなひよこ饅頭です。
ひよ子とは?
名菓ひよ子(ひよ子本舗吉野堂)の歴史
「名菓ひよ子」は今や全国に知られるお菓子ですが、その始まりは福岡県筑豊地方にあります。創業は明治30年(1897年)、石坂直吉氏が現在の福岡県飯塚市に和菓子店「吉野堂」を開いたのが始まりです。その後、大正元年(1912年)12月1日に二代目の石坂茂氏がひよこの形をした饅頭を考案し、「名菓ひよ子」が誕生しました。
発売当初から愛らしい姿となめらかな黄味餡(卵黄を使った白餡)の美味しさで評判となり、筑豊・飯塚から福岡市内へ、さらには東京へとその名が広まっていきました。
昭和30年代には福岡のひよ子本舗吉野堂が東京工場を建設し、東京でも販売を開始。昭和39年の東京オリンピック前後からは東京土産としても定着し、今では「東京名菓ひよ子」としても親しまれるまでになりました。
ひよこの形をしたまんじゅうの特徴
ひよ子饅頭最大の特徴は、その可愛らしいひよこの形です。丸や四角が主流だった当時の和菓子としては斬新な立体造形で、誕生から100年以上経った今も多くの人を惹きつけています。
なぜひよこの形にしたかというと、創作者の石坂茂氏が「大勢の人に愛される饅頭」にするため新しい形を模索していた折、夢の中に現れたひよこがヒントになったとも伝えられます。
発売当初は木製のひよこ型を使い職人が一つひとつ手作業で成形していたそうですが、現在では製造工程は完全に機械化されており、焼きゴテで入れていた目もレーザーで自動刻印するようになりました(百貨店などで実演販売が行われる際には、職人による手作り実演が見られることもあります)。
ころんとしたひよ子のフォルムは見ているだけで癒され、「可愛くて食べるのがもったいない」と感じる人も多いようです。
製造方法とこだわり
ひよこ饅頭のおいしさは素材へのこだわりから生まれています。香ばしい薄皮の生地には九州産の小麦粉を使用し、独自の風味となるよう工夫されています。
中の黄味餡には身の詰まった白隠元豆を厳選して使い、雑味を取り除いた上で砂糖や卵黄を加えて練り上げることでコクのある上品な甘さに仕上げています。
こうして丁寧に炊き上げた餡を生地で包んだ後、じっくりと焼き上げることで皮と餡がなじみ、しっとりとした食感のひよ子饅頭が出来上がります。
創業当時から受け継がれる「お菓子は人の心を伝えるもの」という信念のもと、素材と対話し細部まで心を配ることで生み出される本物の美味しさを大切に守り続けているのです。
ひよこ饅頭を買える場所は?
福岡本店
ひよ子本舗吉野堂の本店は、福岡県飯塚市本町15-1にあります。
創業の地である飯塚市に構える老舗らしく、落ち着いた雰囲気の中で和菓子を選ぶことができます。飯塚本店はJR新飯塚駅から車で約10分の場所にあり、筑豊地域を訪れた際に立ち寄ってひよ子饅頭を味わうのもおすすめです。
飯塚本店から車で約10分の場所にある穂波工場へ足を延ばせば、ひよ子の製造過程を見学することができます。
かわいいひよこ饅頭が作られる様子を間近で見られるだけでなく、工場併設の売店では出来立てのおまんじゅうを購入することも可能です。製造現場を見た後に味わう新鮮なおまんじゅうは、特別な体験として一層美味しく感じられることでしょう。
博多の店舗一覧
福岡市内(博多エリア)には、ひよ子本舗吉野堂の店舗が多数あります。中でもアクセスしやすいのはJR博多駅構内の店舗で、マイング博多やデイトスといったお土産ショップ内に直営店が入っています。新幹線や特急の乗り換えついでに立ち寄れるため、観光客にも立ち寄りやすいのが魅力です。
福岡空港の国内線ターミナル内の売店や、天神エリアの百貨店(岩田屋や博多阪急など)でも、ひよ子の商品を取り扱っています。
東京ひよ子について
東京でも「ひよ子」は有名なお土産ですが、福岡のひよ子本舗吉野堂とは別法人である「株式会社東京ひよ子」が製造・販売を行っています。東京ひよ子は昭和40年代に設立され、本社は東京都台東区上野にあり埼玉県草加市に工場を構えています。
同じ石坂家が経営するグループ会社の関係で、商品ラインナップや品質管理は福岡と東京でほぼ共通しています。名称は福岡製が「博多ひよ子」、東京製が「東京ひよ子」ですが、一般には区別なく「ひよ子」と呼ばれます。
東京でひよ子饅頭を買いたい場合、東京駅や上野駅をはじめ主要な駅の土産店、羽田空港や成田空港の売店などで東京ひよ子の商品が購入できます。特に東京駅構内のグランスタやお土産売り場では常にひよ子が並んでおり、出張や旅行の際に手軽に入手できるでしょう。東京ひよ子直営の店舗も上野広小路や中野などにありますので、都内各所で入手可能です。
全国の店舗
ひよ子饅頭は基本的に福岡県内と東京周辺で販売されていますが、知名度の高さから全国各地の人々に知られています。福岡と東京以外に常設店は多くありませんが、百貨店の物産展や催事に出店することもあり、運が良ければ他地域でも購入できる場合があります。
関西のデパートで開催される「福岡展」に出品されたり、北海道や沖縄の物産展で東京ひよ子の商品が紹介されたこともあります(季節・イベントによります)。しかしながら恒常的に買える店舗は限られるため、福岡・東京以外にお住まいの方は後述するオンライン通販の利用がおすすめです。
大阪や名古屋などの主要都市でも駅の土産物店で東京ひよ子の商品を見かけることがありますが、在庫状況は店舗によりますので事前に確認した方が確実でしょう。
オンラインでの購入方法
遠方にお住まいでも、ひよ子饅頭はオンラインでお取り寄せすることが可能です。ひよ子本舗吉野堂の公式オンラインショップでは、通年商品の名菓ひよ子から季節限定の「桜ひよ子」「桜やきもち」まで幅広い商品が購入できます。
注文から通常4日以内に発送され、常温便で全国へ届けてもらえます。支払いもクレジットカードやコンビニ決済など各種対応しており安心です。東京ひよ子の商品についても、公式サイトから問い合わせて通信販売を利用できる場合があります。
また楽天市場やAmazonなどでもひよ子製品が出品されていますが、公式が注意喚起しているように不当に高い価格設定の転売品もあるため、できるだけ公式通販か信頼できる店舗を利用するのが良いでしょう。
ひよこ饅頭の値段
ひよ子饅頭の価格帯
ひよこ饅頭は単品よりも箱入りで販売されることが一般的です。そのためサイズによって価格帯もさまざまですが、比較的手に取りやすいお土産価格に設定されています。
最も小さい5個入りの箱は税込800円台から購入でき、標準的な10個入りは税込1,620円程度、贈答用の大箱では35個入りで5千円強になります。
5個入は837円(本体775円)、16個入は2,528円(本体2,341円)、35個入は5,427円(本体5,025円)といった価格帯です。一個あたりに換算すると150円前後となり、老舗和菓子としてはお手頃な印象です。
季節限定の「桜ひよ子」も3個入632円(本体586円)から販売されており、ちょっとした手土産から大型のご贈答品まで、予算に応じて選びやすくなっています。
人気の菓子を紹介!
ひよ子本舗では定番のひよこ饅頭以外にも様々なお菓子を製造・販売しています。中でも有名なのが、ひよ子の形を模した焼菓子や詰め合わせ商品です。
「ひよ子サブレー」はひよこのシルエット型のバター風味サブレで、お子様からご年配まで喜ばれる人気商品です。
ひよ子の形の最中菓子「ピヨピヨ最中」も好評で、お茶請けにぴったりと評判です。
洋菓子系では「あまおうラングドシャ」や「ヴァッフェル」なども展開しており、伝統を守りつつ新しい味にも挑戦していることがうかがえます。
ユニークなものでは、通常の5倍サイズの特大ひよ子や、4種類の大きさの違うひよ子を組み合わせた「ひよ子家族」というセットもあります。
このようにバラエティ豊かな商品展開も、ひよ子ブランドの魅力の一つと言えるでしょう。
口コミ・評判
長年愛されているひよこ饅頭だけに、その口コミや評判も上々です。実際に食べた人の感想として多いのは、「皮が香ばしくて中の白餡の甘さが上品」「ホッとする優しい味わいで飽きが来ない」など、素朴で飽きのこない美味しさを評価する声です。
見た目についても「ひよこの形が可愛すぎて、食べる前にしばらく眺めてしまう」といった意見があり、食べるのがもったいないほど愛らしいという声が多数聞かれます。「可哀想と思いながらも頭からパクっと食べます」というユニークな口コミもあり、その可愛さゆえに食べ方に話題が及ぶのもひよ子ならではと言えるでしょう。
季節限定の「桜ひよ子」や抹茶ひよ子に関しても「ほんのり桜の香りが上品」「抹茶あんのひよ子初めて知った!美味しい」とSNSやブログで話題になることが多く、定番の味だけでなく新しい味でも楽しませてくれる点が高く評価されています。
お土産や贈り物に最適!
「ひよこ饅頭」はその知名度と安定した美味しさから、旅行のお土産や季節のご挨拶の贈り物に最適なお菓子です。日持ちは製造日より約21日間と比較的長く、個包装されているため配りやすいのも利点です。
かわいらしい見た目でインパクトがありながら、味わいは万人受けする優しい甘さなので、職場や親戚への差し入れにも安心して選べます。実際「年配の方にも喜ばれる」「子供にも大人気で、自宅用にも欲しくなる」といった声もあり、世代を問わず愛されるギフトと言えるでしょう。
また、紅白のひよ子詰合せ「紅白ひよ子」はお祝い事の引き出物に、抹茶と白の「緑白ひよ子」は法事のお供えにと、用途に合わせたセット商品も用意されています。
箱のデザインも季節限定の桜柄や福岡・博多らしいモチーフのものなどバリエーション豊富で、贈るシーンに彩りを添えてくれます。可愛いだけでなく伝統と品質に裏打ちされた名菓ひよ子は、まさにお土産・贈答用のお菓子として間違いのない一品でしょう。