飛鳥時代一問一答・全問題
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問題 | 答え |
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飛鳥時代(あすかじだい)はいつからいつまで? | 推古朝から大化の改新(645年)まで 推古朝から平城京遷都(710年)まで 仏教伝来から大化の改新まで 仏教伝来から平城京遷都まで |
武烈天皇の死後、越前から迎えられた第26代天皇は? | 継体天皇(けいたいてんのう) |
527年新羅と手を結んだ九州の豪族が起こした反乱は? | 筑紫国造磐井の乱(つくしのくにのみやつこいわいのらん) |
仏教が伝来(公伝)したときの天皇は? | 欽明天皇(きんめいてんのう) |
512年任那四県の割譲問題で大連の地位から失脚した人物は? | 大伴金村(おおとものかねむら) |
仏教公伝により生じた崇仏論争(すうぶつろんそう)で対立した豪族は? | 蘇我稲目(そがのいなめ)と物部尾輿(もののべのおこし) |
崇仏論争と皇位継承問題から発展した武力闘争で滅んだ有力豪族は? | 物部守屋(もののべのもりや) |
592年に暗殺されたといわれる第32代天皇は? | 崇峻天皇(すしゅんてんのう) |
欽明天皇の皇女で、日本最初の女帝は? | 推古天皇(すいこてんのう) |
天皇に代わり政治を行う者もしくは地位を何と呼んでいますか? | 摂政(せっしょう) |
603年に定められた大和政権内での序列をあらわした制度は? | 冠位十二階(かんいじゅうにかい) |
姓(かばね)と冠位十二階の違いは? | 姓は氏(うじ)に与えられ代々世襲であったのに対し、冠位十二階は個人に与えられました |
604年に制定された法令は? | 憲法十七条(けんぽうじゅうしちじょう) |
620年に編纂された歴史書は? | 天皇記(てんのうき)と国記(こっき) |
589年に南北朝を統一した中国の王朝は? | 隋(ずい) |
遣隋使(けんずいし)は何回派遣されたでしょうか? | 遣隋使は600年、607年、608年、610年、614年の計5回派遣 |
608年答礼使として日本を訪れた人物は誰でしょう? | 裴世清(はいせいせい) |
618年に李淵(りえん)が建国した国は? | 唐(とう) |
614年最後の遣隋使となった人物は誰でしょう? | 犬上御田鍬(いぬがみのみたすき) |
630年1回目の遣唐使を派遣した天皇と遣唐使の名前は? | 舒明天皇(じょめいてんのう)と犬上御田鍬(いぬがみのみたすき) |
643年に蘇我氏によって滅ぼされた皇族は? | 山背大兄王(やましろのおおえのおう) |
645年蘇我入鹿が殺害された政変とその後に起こった改革は? | 乙巳の変(いっしのへん)と大化の改新(たいかのかいしん) |
645年の政変時に在位していた天皇とその後に即位した天皇は? | 皇極天皇(こうぎょくてんのう)と孝徳天皇(こうとくてんのう) |
大化の改新で内臣、左大臣、右大臣、国博士に任命された人物は? | 内臣(うちおみ)が中臣鎌足(なかとみのかまたり)左大臣が阿部内麻呂(あべのうちまろ)右大臣が蘇我倉山田石川麻呂(そがのくらやまだのいしかわまろ)国博士(くにのはかせ)が僧旻(そうみん)と高向玄理(たかむこのくろまろ) |
645年に遷都を行った天皇と新しい都は? | 孝徳天皇(こうとくてんのう)と難波長柄豊碕宮(なにわながらとよさきのみや) |
646年に発した4カ条からなる改革の基本政策は? | 改新の詔(かいしんのみことのり) |
私有地と私有民が廃止されたかわりに与えられた俸禄は? | 食封(じきふ) |
日本最初の元号(年号)は? | 大化(たいか) |
郡評論争(ぐんぴょうろんそう)とは? | 日本書紀には大化の改新で郡が定められたとする記述があるが、各地で発見されている金石文(きんせきぶん)には「郡」という文字は見られず、「評(こおり)」という文字が使用されている。「改新の詔」の内容や「日本書紀」そのものの信憑性に疑問が持たれるきっかけとなった |
日本で最初に重祚(ちょうそ)した天皇は? | 斉明天皇(さいめいてんのう) |
蝦夷(えみし)対策として設置された柵と3度遠征して蝦夷を討伐した武将は? | 渟足柵(ぬたりのさく・ぬたりのき)、磐舟柵(いわふねさく・いわふねのき)、阿倍比羅夫(あべのひらふ) |
663年大和政権が朝鮮半島に遠征して大敗した戦いは? | 白村江の戦い(はくすきのえのたたかい・はくそんこうのたたかい) |
唐・新羅の攻撃に備えて大宰府に造られた堀と土塁は? | 水城(みずき) |
中大兄皇子は即位して何天皇となりましたか?遷都した都の名は? | 近江大津宮(おうみおおつのみや)、天智天皇(てんちてんのう) |
668年に制定された日本最初の令(りょう)は? | 近江令(おうみりょう) |
670年に作られた日本最初の全国的な戸籍は? | 庚午年籍(こうごねんじゃく) |
672年皇位継承をめぐり起こった内乱と対立した人物の名は? | 壬申の乱(じんしんのらん)、大友皇子(おおとものおうじ)と大海人皇子(おおあまのおうじ) |
672年の内乱後に遷都された都とそこで即位した天皇は? | 飛鳥浄御原宮(あすかきよみはらのみや)、天武天皇(てんむてんのう) |
684年に制定された新しい身分制度は? | 八色の姓(やくさのかばね) |
天武天皇の命令で編纂が開始された令(りょう)は? | 飛鳥浄御原令(あすかきよみはらりょう) |
7世紀後半から使用された大王(おおきみ)にかわる称号は? | 天皇(てんのう) |
天武天皇の皇后で称制後に第41代天皇になった人物は? | 持統天皇(じとうてんのう) |
694年に遷都した日本で最初の都城制(とじょうせい)の都は? | 藤原京(ふじわらきょう) |
690年に作成された戸籍は? | 庚寅年籍(こういんねんじやく) |
701年に制定された律令と編纂の中心人物二人の名前は? | 大宝律令(たいほうりつりょう)、刑部親王(おさかべしんのう)と藤原不比等(ふじわらのふひと) |
718年に成立した律令と編纂した人物は? | 養老律令(ようろうりつりょう)、藤原不比等(ふじわらのふひと) |
718年に成立した律令の注釈書は? | 令義解(りょうのぎげ)と令集解(りょうのしゅうげ) |
律令制の組織二官八省一台五衛府(にかんはっしょういちだいごえふ)とは? | 二官とは神祇官(じんぎかん)と太政官(だいじょうかん) 八省は中務省(なかつかさしょう)、式部省(しきぶしょう)、治部省(じぶしょう)、民部省(みんぶしょう)、兵部省(ひょうぶしょう)、刑部省(ぎょうぶしょう)、大蔵省(おおくらしょう)、宮内省(くないしょう)一台は、弾正台(だんじょうだい)五衛府は、衛門府(えもんふ)、左衛士府(さえじぶ)、右衛士府(うえじぶ)、左兵衛(さひょうえ)、右兵衛(うひょうえ) |
律令制の官庁である二官の職務内容とは? | 神祇官(じんぎかん)と太政官(だいじょうかん) |
律令制の組織 八省の職務とは? | 中務省(なかつかさしょう)・・・詔勅(天皇の命令を伝える文書)の草案、作成。八省の最上位機関 式部省(しきぶしょう)・・・文官の人事、官吏養成 治部省(じぶしょう)・・・外交、葬礼 民部省(みんぶしょう)・・・戸籍、租税 兵部省(ひょうぶしょう)・・・軍事、武官人事 刑部省(ぎょうぶしょう)・・・裁判、刑罰 大蔵省(おおくらしょう)・・・財政 宮内省(くないしょう)・・・宮中に関する事務。 |
律令制の組織 一台五衛府の職務とは? | 弾正台(だんじょうだい)・・・官吏(役人)の監察。風俗、犯罪の取り締まり 衛門府(えもんふ)・・・宮城の諸門の警備 左衛士府(さえじぶ)と右衛士府(うえじぶ)・・・宮城の門の守衛、官庁の警備、京内の見回り、行幸の警固 左兵衛(さひょうえ)と右兵衛(うひょうえ)・・・宮城の門の守衛。夜間の宿直、車駕(しゃが)の護衛。車駕とは行幸の際に天皇が乗るくるま |
律令制の行政区画である国郡里制(こくぐんりせい)とは? | 律令制で最小の行政区分が戸で戸籍を作成する際の基本単位 50戸で1里、2~20里で郡、数郡で国 |
律令制の行政区画である五畿七道(ごきしちどう)とは? | 五畿は、山城(やましろ)、大和(やまと)、摂津(せっつ)、和泉(いずみ)、河内(かわち)の五カ国で畿内とも呼ばれる。 七道は、東海道(とうかいどう)、東山道(とうさんどう)、北陸道(ほくりくどう)、山陰道(さんいんどう)、山陽道(さんようどう)、南海道(なんかいどう)、西海道(さいかいどう) |
律令制で京都と難波の統治を行った官職は? | 京都が左京職(さきょうしき)・右京職(うきょうしき)、難波が摂津職(せっつしき) |
遠の朝廷(とおのみかど)と呼ばれた九州の統治機関は? | 大宰府(だざいふ) |
地方を統治するため中央から派遣された地方官は? | 国司(こくし) |
律令制の身分制度 良民(りょうみん)とは? | 良民は官人、農民、品部・雑戸など賤民以外の人民 |
律令制の賤民(せんみん)、五色の賤(ごしきのせん)とは? | 賤民は社会の中で低い身分に置かれた人々で、養老律令では陵戸、官戸、家人、公奴婢、私奴婢が賤民とされ、これを五色の賤と呼んでいる |
律令制のおける貴族の特権のうち、位階に関する特権は? | 蔭位の制(おんいのせい) |
貴族の特権のうち位階によって得られる収入とは? | 位田(いでん)・・・位階に応じて与えられた田。正一位は80町、従一位は74町、位階が一番低い従五位の貴族には8町 位封(いふ)・・・三位以上の貴族は、指定された戸が納める祖の半分と庸・調の全部を自分の収入にすることができた 位録(いろく)・・・四位、五位の貴族が得た絹や綿 季録(きろく)・・・年2回支給された鍬(くわ)や布 位分資人(いぶんしじん)・・・資人は下級官人。貴族には位階に応じて護衛や身の回りの世話を行う下級官人が付けられた |
貴族の特権のうち官職による特権とは? | 官位相当の制(かんいそうとうのせい) |
律令制で官職の俸給にはどのようなものがありますか? | 職田(しきでん)・・・上級貴族(太政大臣、左大臣、右大臣、大納言)、国司、郡司、大宰府の官人に与えられた田。郡司以外は原則不輸租田(ふゆそでん)。不輸租田とは税金を免除された田 職封(しきふ)・・・食封(じきふ)の一種で、太政大臣、左大臣、右大臣、大納言(後に中納言と参議も)に支給される封戸 職分資人(しきぶんしじん)・・・太政大臣、左大臣、右大臣、大納言、中納言に支給される従者 |
律令制で各官庁の管理職を何と呼んでいますか? | 四等官(しとうかん) |
律令制で6歳以上の人民に支給された田は? | 口分田(くぶんでん) |
律令制の土地(田地)の種類にはどのようなものがありますか? | 口分田(くぶんでん)・・・6歳以上の人民に支給された土地で輸祖田 位田(いでん)・・・位階に応じて支給された土地で輸祖田 賜田(しでん)・・・特別に功績のあった者に賜与された土地で輸祖田 功田(こうでん)・・・功績者などに与えられた土地で輸祖田 職田(しきでん)・・・官職に応じて支給された土地で、郡司は輸祖田。郡司以外は不輸祖田 寺田・神田(じでん・しんでん)・・・寺や神社のために用意された土地で不輸祖田 乗田(じょうでん)・・・余っている土地。貸して賃料を徴収 輸祖田(ゆそでん)は税金を納める土地、不輸祖田(ふゆそでん)は税金が免除される土地のこと |
律令制で課役の対象となる年齢別の区分は? | 正丁(せいてい)、次丁(じてい)、少丁(しょうてい) |
律令制で人民が負担する税「祖(そ)」とは? | 口分田の面積に応じて稲で納める税金が「祖」 口分田1段につき2束2把(のちに1束5把)の税が課せられた |
律令制で人民が負担する税「庸(よう)」とは? | 律令制では京での歳役(労役)10日が規定されていますが、布や米、塩を納めることで労役のかわりになった。多くの場合布で納付された |
律令制で人民が負担する税「調(ちょう)」とは? | 絹や麻などの布を納める税が「調」 |
律令制で人民が負担する労役 「雑徭(ぞうよう)」とは? | 年間60日を限度にした労役が雑徭(ぞうよう) |
律令制の兵役(へいえき)とは? | 軍団(ぐんだん)・・・諸国に配備された軍隊 衛士(えじ)・・・宮城の警固、京の警備を担当。期間は1年 防人(さきもり)・・・九州沿岸の警備を担当し、主に東国の兵士が任にあたった。期間は3年 軍団は庸・雑徭が免除、衛士と防人は庸・調・雑徭が免除されますが、武器や食料は自己負担 |
律令制で正丁(せいてい)に課された仕丁(しちょう)とは? | 仕丁は50戸につき正丁2人を徴集する労役 |
律令制の出挙(すいこ)とは? | 出挙(すいこ)とは、春に稲を貸しつけ秋の収穫時に利息付きで回収する制度 |
凶作、不作対策のための備蓄制度は? | 義倉(ぎそう) |
律令制の刑罰 五刑(ごけい)とは? | 律令制で律に規定されている刑罰が五刑(笞・杖・徒・流・死) 笞(ち)・・・むち打ちの刑で、竹むちで臀(しり)や背中を打たれる刑。回数は10,20,30,40,50の5段階。刑の執行は公開 杖(じょう)・・・杖(つえ)打ちの刑。太いむちや杖で打たれる刑。回数は60、70、80、90、100の5段階。刑の執行は公開された 徒(ず)・・・懲役刑。刑期は1年、1年半、2年、2年半、3年の5段階 流(る)・・・流刑。京からの距離によって近流(きんる)、中流(ちゅうる)、遠流(おんる)の3段階 死(し)・・・死刑。絞首(こうしゅ)と斬首(ざんしゅ)の2段階で刑の執行は原則公開(一定の位階を持つ者は非公開) |
律令制で重罪とされる八虐(はちぎゃく)とは? | 八虐(謀反、謀大逆、謀叛、悪逆、不道、大不敬、不孝、不義) 謀反(むへん)・・・天皇の殺害、国家転覆。 謀大逆(ぼうたいぎゃく) ・・・陵墓や宮城の破壊 謀叛(むほん)・・・敵国への内通や降伏 悪逆(あくぎゃく)・・・祖父母、父母に対する殺害や暴力 不道(ふどう)・・・一家の者3人以上の殺害、残虐な殺人など 大不敬(だいふけい)・・・伊勢神宮の破壊や神器の盗難など天皇に対する不敬行為 不孝(ふこう)・・・祖父母、父母を訴えたり、財産を盗んだりする行為 不義(ふぎ)・・・国司、主人、恩師の殺害、夫の喪に服さない行為 |