668年に制定された日本最初の令(りょう)は?
天智天皇の命令で編纂され、668年に完成したとされる日本最初の令(りょう)は?
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近江令(おうみりょう)です。
天智天皇が中臣鎌足(なかとみのかまたり)に命じて作らせた日本最初の令が近江令(全22巻)です。律は刑法、令は刑法以外の法令(行政法や民法など)です。
大和政権は大化の改新以降天皇中心の律令国家をつくるための整備を行います。天智天皇の近江令、持統天皇の飛鳥浄御原令(あすかきよみはらりょう)を経て、文武天皇の大宝律令(たいほうりつりょう)で律令の制定が完成しました。
近江令、飛鳥浄御原令、大宝律令はともに現存していないのですが、大宝律令に関しては、養老律令(ようりょうりつりょう)や令集解(りょうのしゅうげ)の内容からある程度推測することができます。
近江令と飛鳥浄御原令に関しては、令のみで律はなかったと考えられています。また、近江令は存在そのものを否定する意見もあります。