遠の朝廷(とおのみかど)と呼ばれた九州の統治機関は?
律令制で、九州を統治するために筑前国に設置された機関は?
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大宰府(だざいふ)です。
筑前国(現在の福岡県北西部)に置かれた大宰府は、西海道(筑前、筑後、豊前、豊後、肥前、肥後、日向、大隅、薩摩)の9カ国と対馬、壱岐、多禰(たね)の3島を統治しました。
多禰(現在の大隅諸島)は、824年に大隅国に編入されます。
大宰府は外交や防衛の要地であり、遠の朝廷(とおのみかど)とも呼ばれました。
九州の防衛を担当する防人(さきもり)も大宰府の統治下に置かれました。大宰府の長官は大宰帥(だざいのそち)、次官は大宰大弐(だざいのだいに)です。