地方を統治するため中央から派遣された地方官は?
律令制において地方を統治するため中央から派遣された地方官を何と呼んでいますか?
答えはこちら
国司(こくし)です。
律令制では地方を国・郡・里に区画して、それぞれの地域を治める者を任命しました。国には国司、郡には郡司、里には里長が任命されます。
国司は中央から派遣され、郡司や里長は元国造であった者、地方豪族など、在地の有力者が任命されました。
国司には守(かみ)・介(すけ)・掾(じよう)・目(さかん)の4つの階級がありました。これを四等官(しとうかん)と呼んでいます。
四等官は幹部職員で、国の規模により定員数が異なります。国司の任期は6年(のちに4年)で、国司が政務をとる政庁を国衙(こくが)、国衙のある場所を国府(こくふ)といいます。