律令制で人民が負担する税「庸(よう)」とは?
律令制では歳役(労役)のかわりに物納が認められていました。この物で納める税金「庸」とはどのようなものでしょうか?
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律令制では京での歳役(労役)10日が規定されていますが、布や米、塩を納めることで労役のかわりになりました。多くの場合布で納付されましたが、正丁は麻布2丈6尺、次丁はその2分の1です。少丁と京、畿内は免除となっています。都までの運搬は税を納める者の義務とされました。庸を京まで届けることを運脚(うんきゃく)といい、旅費や食費はすべて自己負担となるため民衆には大きな負担となりました。庸は中央政府の財源となり、土木工事費や役人の食糧にあてられました。