検地の結果を記録した土地台帳は?荘園と検地について説明してください。
戦国大名が実施した検地では、検地の結果を土地台帳に記録しました。この土地台帳の名称と、律令制の時代から安土桃山時代までの土地の私有、所有権の流れを簡潔にまとめてください。
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検地帳(けんちちょう)です。
律令制では公地公民の原則から土地はすべて国有でしたが、三世一身の法、墾田永年私財法によって土地の私有が認められ全国に荘園が広まります(初期荘園)
11世紀中ごろになると租税が免除される寄進地系荘園が増え土地の所有権が複雑化します。寄進地系荘園は不輸、不入の権利を有していたため、国が介入することができず調査が十分に行われなかったのです。
室町時代末(戦国時代)になると各地に戦国大名があらわれ、武力を背景に荘園を侵略して自分の領土にしていきます。荘園は崩壊し、複雑化していた土地の所有権は戦国大名に移ることになりました。
戦国大名は領国で検地を行いその結果を検地帳に記録します。太閤検地では、検地帳に土地の等級や面積、石高の他に耕作者が記入されています。領主が直接耕作者から税を徴収する仕組みができたことになります。