譜代(ふだい)・外様(とざま)・旗本(はたもと)・御家人(ごけにん)の違いは?
江戸時代徳川家(将軍)に仕えた武家は、譜代(ふだい)・外様(とざま)・旗本(はたもと)・御家人(ごけにん)に分類されますが、これらの違いを簡潔に答えてください。
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徳川家(将軍)に仕えた武家の中で1万石以上の領地を持つ者が譜代と外様で、1万石以下の者が旗本と御家人です。つまり譜代と外様は大名ということになります。大名は参勤交代を行う義務を課されました。
譜代と外様の違いはいつから徳川家に仕えたかです。古くから徳川家に仕えてきた家臣が譜代で、関ヶ原の戦い前後に仕えた比較的に新しい家臣が外様です。
前田、伊達、上杉、黒田、島津などは外様で、徳川四天王(酒井、本多、榊原、井伊)は譜代です。
旗本と御家人の違いは将軍に謁見(お目見え)できるかどうかです。将軍に会える身分が旗本、会えない身分が御家人です。
旗本の多くは知行取りで、御家人の多くは蔵米取りですが、領地がない旗本もいますし、領地がある御家人もいるのですべてが同じというわけではありません。
8代将軍吉宗の頃に行われた調査では旗本が約5,200人、御家人が約17,300人。
幕府の要職に就くことができるのは譜代で、その他の役職に就けるのが旗本です。