幕府はなぜ鎖国をしのでしょうか?
幕府が鎖国をした主な理由を2つあげてください。
答えはこちら
キリスト教の禁止と貿易統制です。
幕府がなぜ鎖国政策をとったのか?はっきりとした理由は解明されていませんが、キリスト教の禁止と貿易の統制が目的であったと推察されています。
徳川家康が幕府を開いた当初はキリスト教の布教は容認され、朱印船貿易も行われていました。
しかし1612年になるとキリスト教の布教と信仰を禁止する禁教令が天領で発布され、翌年には全国に拡大しました。
宣教師の熱心な布教により仏教からキリスト教へ改宗する者が激増し、高山右近や有馬晴信などキリスト教に傾倒する大名の存在が幕府に警戒心を与えました。
徳川家康は若いころに三河一向一揆で存亡の危機に立たされた経験から宗教の団結力を恐れていました。
宣教師を派遣しているスペインやポルトガルとキリシタン大名が結びつけば幕府にとって大きな脅威となります。
また、朱印船貿易による利潤で大名が経済力をつければこれも幕府にとって脅威になります。
1614年幕府は宣教師や高山右近ら148名を国外に追放します。
1631年には朱印状と奉書を持つ船にのみ貿易を認める制限を行い、1633年には奉書船以外の海外渡航が禁止されました。
1635年日本人の海外渡航と帰国を全面禁止にしたことで、朱印船貿易は終焉を迎えたのです。
反逆の目を事前につむため幕府はキリスト教の禁止と貿易統制に踏み切り、これを徹底させるために鎖国政策を実施したと考えられています。