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6代将軍の侍講で幕政を掌握した儒学者は?

6代将軍徳川家宣の侍講(じこう)で幕閣に入り様々な政策を実行した儒学者の名前を答えてください。

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新井白石(あらいはくせき)です。

新井白石は5代将軍徳川綱吉の侍講であった儒学者木下順庵の門弟で、順庵の推挙により甲府藩主徳川綱豊の侍講となります。

侍講とは主君に学問の講義を行う者をいいます。

綱豊が6代将軍に就任して家宣となると、新井白石も側近として幕政に参加をします。

白石は徳川綱吉の治世で貨幣の改鋳を行った荻原重秀を弾劾して罷免に追い込むと、質の悪い元禄金銀にかわり正徳金銀を鋳造しました。

1715年には海舶互市新例を定め、金銀が海外へ流出することを防ぎます。

また、悪化した財政を立て直すため、朝鮮通信使の待遇を簡略化し、幕府の負担を減らす政策をとりました。

6代家宣、7代家継の治世で、新井白石と側用人間部詮房が行った政治を正徳の治と呼んでいます。

家継が死去すると後ろ盾を失った新井白石は政治の表舞台から姿を消しました。