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江戸時代に流通した貨幣は?

江戸時代幕府が鋳造した貨幣の総称とそれぞれの貨幣の名称を答えてください。

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三貨(さんか)、金貨(きんか)、銀貨(ぎんか)、銭貨(せんか)です。

日本では奈良~平安時代にかけて皇朝十二銭と呼ばれる銅銭を鋳造していましたが、材料の不足から質の低下を招き、963年の乾元大宝(かんげんたいほう)を最後に鋳造が終了します。

鎌倉時代には宋銭、室町時代には永楽通宝などの明銭が海外から輸入され国内で流通しますが、私鋳銭(しちゅうせん)と呼ばれる偽造銭が増加し経済の妨げになっていました。

江戸時代に入ると幕府は貨幣の鋳造に着手して金貨銀貨、銭貨を製造します。この3種類の貨幣の総称が三貨です。

金貨は金座(きんざ)、銀貨は銀座(ぎんざ)、銭貨は銭座(ぜにざ)で鋳造され、金座は後藤庄三郎(ごとうしょうざぶろう)、銀座は大黒常是(だいこくじょうぜ)が統括しました。

銭座で大量に鋳造された銭が寛永通宝(かんえいつうほう)です。幕府が寛永通宝以外の銭を禁止したため輸入銭は使用されなくなりました。