1742年に制定された法令集は?
8代将軍 徳川吉宗の命令で編纂され、1742年に制定された判例集(法令集)の名称を答えてください。
答えはこちら
公事方御定書(くじかたおさだめがき)です。
江戸時代の武家は「武家諸法度」、朝廷や公家は「禁中並公家諸法度」、寺院は「諸宗寺院法度」、神社は「諸社禰宜神主法度」が適用されました。
一般庶民に関する体系的な法令集が存在していなかったため、徳川吉宗は老中に編纂を命じます。
編纂の中心は三奉行が行い、1742年に公事方御定書が完成しました。公事方御定書は上下2巻で構成されています。
上巻は81条の法令が収録され、下巻は訴訟の手続きや判決の基準となる犯罪、刑罰が箇条書きで103条記されています。下巻は「御定書百箇条(おさだめがきひゃっかじょう)」とも呼ばれます。
公事方御定書の対象者は天領の一般庶民です(一部武家などを対象にしたものもある)
公事方御定書は公布されず、三奉行など訴訟に関する役職に就いた者しか見ることができませんでした。