天明の飢饉(てんめいのききん)です。
1782年から87年にかけて日本各地で冷夏や長雨による天候不順が続き凶作になりました。
さらに、1783年に起こった浅間山の大噴火による火山灰は関東地方にまで達し農作物に深刻なダメージを与え土砂災害を引き起こしました。
浅間山噴火後も各地で冷害や水害が起こり慢性的な飢饉となります。特に東北地方では甚大な被害が発生し多くの餓死者を出しました。
飢餓に喘いだ人々はすべてを食べつくし、人肉まで貪ったとする記録もあります。
この天明の大飢饉で亡くなった人は全国でおよそ90万人とされています。各地で打ちこわしや一揆が起こり世の中が乱れました。