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尊皇攘夷運動に影響を与えた水戸藩の思想は?

幕末の尊皇攘夷運動に影響を与えた水戸藩の思想を何と呼んでいますか?

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水戸学(みとがく)もしくは後期水戸学(こうきみとがく)です。

徳川光圀(とくがわみつくに)が始めた「大日本史」編纂の過程で起こった尊皇思想が水戸学です。

水戸藩では儒学や朱子学、国学、神道、古事記、日本書紀などの研究が盛んになり多くの学者を輩出しました。

水戸学はいったん下火になりますが、天保期(19世紀前半)になると徳川斉昭(とくがわなりあき)のもとで藤田東湖(ふじたとうこ)、会沢正志斎(あいざわせいしさい)などの秀でた学者が登場し、従来の尊皇思想に攘夷思想が加わり尊皇攘夷論を展開しました。

水戸学は幕末の志士に大きな影響を与え、尊皇攘夷からやがて尊皇倒幕へと流れていきました。