幕末の貿易で国内の金が海外に流出した原因は?
1859年貿易が開始されると日本国内の金が海外に流出します。その原因と幕府がとった対策を答えてください。
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貿易の決済には金と銀が使用されたのですが、日本と外国では金銀の交換比率が違いました。
日本は「金1:銀5」ですが、外国は「金1:銀15」でした。
外国人が銀5gを日本に持ち込み金と交換すると金1gになります。交換した金1gを持ち帰り銀と交換すると銀15gを手にすることができました。
銀→金→銀を交換するだけで3倍の利益がでたのです。
その結果、日本国内では銀が流入し、金が流出する事態になったのです。これを「金銀比価(きんぎんひか)問題」といいます。
幕府は金の含有量の少ない小判「万延小判(まんえんこばん)」を鋳造して、交換比率を「金1:銀15」に近づけようとしました。