一橋派(ひとつばしは)と南紀派(なんきは)です。
13代将軍徳川家定に跡継ぎが誕生しなかったことで、次の将軍をめぐりふたつの勢力が対立しました。
御三卿一橋家の当主一橋慶喜(ひとつばしよしのぶ)を推す一派が一橋派で、御三家紀州藩主徳川慶福(とくがわよしとみ)を推す一派が南紀派です。
この混乱を将軍継嗣(けいし)問題と呼んでいます。
一橋派・・・前水戸藩主 徳川斉昭(とくがわなりあき)、薩摩藩主 島津斉彬(しまづなりあきら)、越前藩主 松平慶永(まつだいらよしなが)など。
南紀派・・・井伊直弼(いいなおすけ)など譜代大名。