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792年軍団制のかわりとなった新たな兵制は?

792年桓武天皇は軍団制を廃止して郡司の子弟で構成された新しい軍制を採用します。この軍制の名称を答えてください。

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健児制(こんでいせい)です。

律令制では兵役の義務が課せられ、全国の正丁の3分の1が徴兵され軍団、衛士、防人に配属されました。

桓武天皇は奥羽や九州など一部の地域を除き軍団を廃止して、郡司の子弟や農民の中から弓馬の扱いに慣れた者を健児として採用し全国の国府に配置します。

健児は国ごとに20~200人が置かれ年間60日の交代制でした。国衙(こくが)にある健児所(役所の一局)が健児を統轄しました。

律令制の兵役は武器や食料は自己負担であったため農民にとって負担が重く、国司に使役され土木工事に従事するなど軍隊として機能していない面がありました。

桓武天皇は軍事的に緊張状態にある奥羽や九州などの地域を除き軍備を縮小し、かわりに農業人口を増やして税収のアップをはかりました。