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1019年海賊船が博多湾に侵入した事件は?

1019年海賊船およそ50隻が博多湾に侵入した事件を何と呼んでいますか?

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刀伊の入寇(といのにゅうこう)です。

平安時代になると、対馬や壱岐、九州の沿岸部に海賊船が来襲して、現地の人を殺害したり拉致する事件が度々起こっていました。朝廷は沿岸の防備を強化しますが、これといった対策がうてない状況でした。

1019年海賊船およそ50隻が対馬、壱岐を襲い、さらに博多湾へ侵攻します。大宰権帥 藤原隆家(ふじわらのたかいえ)は、九州の豪族や大宰府の官人を指揮してこの襲撃を撃退しました。この海賊集団はのちの調査で女真族(刀伊)だと判明します。

博多湾への上陸を阻止した藤原隆家は藤原道隆の子で、藤原道長と権力を争い敗れた伊周の弟にあたります。

刀伊の入寇では300人以上が殺害され、1000人以上が拉致されたといわれています。日本を去った海賊集団は高麗沿岸部でも襲撃を繰り返しますが、高麗水軍によって撃退されました。

拉致された日本人およそ300名が高麗軍によって救出され日本に戻ることができました。

刀伊の入寇で活躍した藤原隆家系図