院政で上皇(法皇)が政務を執る役所は?
元々は皇室の家政機関でしたが、院政が始まると上皇が政務を執る機関になり重要性が高まりました。この役所を何と呼んでいますか?
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院庁(いんのちょう)です。
院庁は、元々皇室の雑務を行う家政機関でしたが、院政が始まると上皇(法皇)が政務を執る場所となりその重要性が高まりました。
政務を行うため多くの役人が院庁で働くことになります。これらの役人を院司(いんし・いんのつかさ)といいます。
院司のトップを別当(べっとう)と呼び、通常複数名が任命され院司を統轄しました。
判官代、主典代、蔵人などの上級職の他に多くの部署があり、武士(北面の武士、西面の武士)も院の護衛、警固を担い院庁に出仕しました。