院政で院(上皇)の命令を文書にしたものは?
院政において治天の君である上皇(法皇)が発する命令を文書にしたものを何と呼んでいますか?
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院宣(いんぜん)です。
院政において治天の君である上皇(法皇)が発した命令を院庁の役人が文書にしたものが院宣です。同じような文書に院庁下文(いんのちょうくだしぶみ)があります。
院宣と院庁下文の違いですが、院宣は上皇(法皇)が発する命令なので、私的な内容も含まれますが、院庁下文は院庁が管轄下の機関に発給する命令書なので公的な文書となります。
院政が開始され院の権力が増大すると、院宣は天皇の命令書である宣旨や綸旨と同じ扱いを受け重要な文書となりました。