八条院領と長講堂領です。
八条院領(はちじょういんりょう)・・・八条女院領(はちじょうにょいんりょう)とも呼ばれます。鳥羽法皇の皇女 八条院が父と母から受け継いだ荘園郡(全国におよそ200カ所)
長講堂領(ちょうこうどうりょう)・・・後白河法皇の荘園郡(全国におよそ90カ所)。長講堂は後白河院の御所である六条殿の中にある持仏堂(じぶつどう)です。
父 鳥羽法皇の荘園は妹の八条院が相続したため、長講堂領は後白河院が院政を開始してから手に入れた荘園です。
南北朝時代になると八条院領は大覚寺統に、長講堂領は持明院統に相続され、両統の活動を支える重要な財源となりました。