私財を朝廷に納めて国司に任命してもらうのは?
中~下級貴族が、私財を朝廷に納めて国司に任命してもらうことを何と呼んでいますか?また、国司に再任してもらうことを何といいますか?
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成功(じょうごう)と重任(ちょうにん)です。
平安時代中期になると、班田制が崩壊して税収が減少します。国司は守、介、掾、目の四名で国を統治していたのですが、朝廷はひとりの国司に権限を集中させて税の徴収を任せるようになります。この国司が受領です。
中央政界で出世の見込みのない中~下級貴族は、受領に任命されて蓄財することが慣例になっていました。
私財を朝廷に納め受領に任命してもらうことを成功といいます。財を朝廷に納めて任期終了後に同じ官職に任命されることを重任といいます。
特に収入が多い受領は人気の官職であり、さかんに成功や重任が行われました。