平忠盛(たいらのただもり)です。
平忠盛は平正盛の嫡男、平清盛の父です。父と同じく寄進、成功を行い検非違使や国司(受領)に任命され力をつけていきます。海賊討伐で武名をあげ、その功績により清涼殿への昇殿が許されました。
源義家が許されたのは院への昇殿であり、忠盛は清涼殿への昇殿です。清涼殿は天皇が住んでいる場所です。当時は院の権力が増大していた時期ですが、格式としては院への昇殿よりも清涼殿への昇殿のほうが上であったようです。
忠盛は日宋貿易にも力をいれ、父から受継いだ財産をさらに増やしていきました。忠盛が築いた経済力と軍事力を背景に、清盛が武士として異例の出世を遂げることになります。