僧兵の強訴と神木(しんぼく)、神輿(しんよ)とは?
僧兵、強訴、神木、神輿の関連性を簡潔に説明してください。
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南都北嶺と呼ばれた興福寺と延暦寺は、所有する広大な荘園から入る収益で武装化を進めました。この武装した僧侶を僧兵といいます。
僧兵という名称はのちにつけられたもので、当時は悪僧や衆徒と呼ばれていました。悪は「強い」という意味です。
興福寺や延暦寺は自分たちの要求を朝廷に受け入れさせるために、京に向かい大行進を行います。これを強訴といいます。
強訴を行う場合は、神木や神輿を先頭にかかげました。神木は神体もしくは神霊の宿った木、神輿は神霊を安置したり移動するときに使用する輿(こし)です。
神木と神輿はどちらも神聖視され、みだりに触れたり、傷つけたりすると神罰や仏罰を受けるとされてきました。そのため強訴が起こると誰も手出しをすることができず、興福寺や延暦寺の要求を受け入れることが多かったのです。
朝廷は強訴対策として神罰や仏罰を恐れない武士を登用して対応にあたらせました。