荘園(しょうえん)や公領(こうりょう)の管理を行うために設置した職は?
源頼朝が義経追討を名目に設置した、荘園(しょうえん)や公領(こうりょう)の土地管理を行うための職は何でしょうか?
答えはこちら
地頭(じとう)です。
地頭は荘園や公領の土地を管理して年貢の徴収を行うことが任務でした。荘園は公家や寺社が所有する土地で、公領は国(天皇)が所有する土地です。
源頼朝は義経追討を理由に全国に守護と地頭を置く権利を後白河法皇に認めさせました。
当初は朝廷の抵抗が激しかったため、平家から没収した平家没官領(へいけもっかんりょう)と謀反人跡地に限定されていましたが、承久の乱以降は幕府の力が強まり全国に置かれるようになりました。
頼朝は守護と地頭を置き、守護には御家人の統率、地頭には土地管理、税金の徴収を行わせ、幕府による支配を進めていったのです。