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摂家将軍(せっけしょうぐん)とは?

鎌倉幕府の4代将軍と5代将軍は、摂家将軍(せっけしょうぐん)と呼ばれますが、摂家将軍とはどのような存在でしょうか?

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4代将軍 藤原頼経。頼経の子で5代将軍となった藤原頼嗣を摂家将軍(せっけしょうぐん)と呼びます。3代将軍の実朝が公暁に暗殺され、頼朝の直系が途絶えたことから、摂関家の中から頼朝と親戚関係にある頼経を京から招き将軍としたのです。 鎌倉幕府は、源氏の御曹司である源頼朝を将軍とすることで出来上がった政権です。頼朝という貴種を頂点に東国の武士がまとまり政権を作ったのです。頼朝の死後は有力御家人による合議制となったため、将軍にカリスマ性は必要なくなりました。幕府にとって将軍は飾りであり、幕府が決めた政策を認証すればよいだけの存在となったのです。頼経と頼嗣は、幕府を転覆する計画への関与を疑われ京に戻されたため、摂家将軍は2代のみとなりました。