北朝の天皇が歴代天皇に数えられていない理由は?
建武の親政崩壊後、朝廷は南朝と北朝に分裂します。1392年北朝の後小松天皇の時代に南北朝が統一され、後小松天皇が第100代天皇となって以降北朝の系統が天皇として即位しますが、分裂していた間の北朝の天皇は歴代天皇に数えられていません。なぜでしょうか?
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分裂していた間の北朝の天皇は、光厳天皇ー光明天皇ー崇光天皇ー後光厳天皇ー後圓融天皇です。
南朝の天皇は後醍醐天皇(96代)ー後村上天皇 (97代)ー長慶天皇(98代)ー後亀山天皇 (99代)です。
南朝の天皇が歴代天皇として数えられています。これは、徳川光圀が編纂した「大日本史」が南朝を正当な皇室と認識していたため、この考えを受け継いだ明治政府も南朝を支持したからです。
議会でも議論(南北朝正閏論)が行われ紛糾しますが、最終的に明治天皇が南朝の正当性を認めたことで決定しました。