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県令三島通庸(みしまみちつね)の政策に反抗した民衆が起こした事件は?

県令三島通庸(みしまみちつね)の圧政に反抗した民衆の暴動が1882年と1884年に起こりました。この事件の名称を答えてください。

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福島事件(ふくしまじけん)と加波山事件(かばさんじけん)です。

■福島事件・・・1882年福島県令三島通庸は県議会の反対を押し切るかたちで県道建設工事を命じます。農民に労役を強要する三島の高圧的な政治に数千名の民衆が蜂起して抗議しますが、三島は警察官を派遣してこれを鎮圧しました。三島は民権派への弾圧を行い県会議長河野広中(こうのひろなか)ら自由党員を検挙しました。

■加波山事件・・・1884年栃木県令三島通庸に対する暗殺未遂事件。「松方デフレ」で困窮した農民たちは民権運動に傾倒し各地で運動が激化していました。福島事件で民権運動の弾圧を行った三島が栃木県令に就任すると、福島県、栃木県の急進的な自由党員が三島の暗殺を画策します。しかし計画が露見したため主要メンバー17人が茨城県加波山に立てこもり抗議活動を展開しますが全員検挙され7名が死刑になりました。