井上馨の条約改正交渉がきっかけで起こった反政府運動は?
1887年外務大臣井上馨(いのうえかおる)の条約改正交渉がきっかけとなり起こった反政府運動の名称を答えてください。
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三大事件建白運動(さんだいじけんけんぱくうんどう)です。
幕末に締結した不平等条約の改正が明治政府の大きな課題のひとつでした。
外務卿(1885年以降は外務大臣) 井上馨は西洋式の制度や文化を取り入れることで、日本が文明国であることを欧米先進国に示そうとします。
鹿鳴館(ろくめいかん)を建設して舞踏会などを開催し諸外国の要人を接待しました。このような鹿鳴館を社交場とした外交政策を「欧化政策(おうかせいさく)」といいます。
1887年外国人判事の任用を含む条約改正案をめぐり政府内で対立が起こります。これが一般にも知れ渡ると民権家を中心に反対運動が起こり井上は外務大臣を辞任しました。
片岡健吉らは「言論の自由」「地租軽減」「外交失策の挽回」を掲げる建白書を元老院に提出すると、激化事件で衰退していた民権運動が大同団結により再び勢いをみせることになったのです。