1885年太政官制(だじょうかんせい)にかわる新しい制度は?
1885年政府は太政官制(だじょうかんせい)を廃止して新たな官制を制定します。この新設された制度の名称を答えてください。
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内閣制度(ないかくせいど)です。
江戸幕府を倒した明治政府は1868年国を統治するための新たな組織として太政官制を制定します。司法・立法・行政を統括する太政官を新設して、太政官の下に議政官など七官を置きました。
1869年の版籍奉還後に太政官制の改革が行われ、太政官の上位に神祇官が置かれ、太政官の下には大蔵省など6省が置かれました(二官六省制)
1871年廃藩置県後に太政官を正院、左院、右院の3つに分ける三院制を採用しました。太政官制の最高機関である正院が政務を担当(内閣に相当)し、太政大臣、左大臣、右大臣、参議で構成されました。
官制改革を行いながら太政官制はその後も維持されますが、1885年政府は太政官制を廃止して新たに内閣制度を導入しました。
内閣制度とは天皇が指名する内閣総理大臣が各省の長官である国務大臣を率いて内閣を組織し行政を担当する制度です。
内閣制度の導入により各省の長官は卿→大臣となりました(例、大蔵卿→大蔵大臣)